イエスはどのようなお方か。今日の箇所ではっきりと語られています。みことばに聴きましょう。
1.イエスは「彼ら」の信仰を見て下さった。
イエスはカペナウムに戻ってきました。すると人々が中風の人を床に寝かせたままイエスのみもとに運んで来ました。マルコ・ルカ福音書の並行記事を見ると4人の人が中風の人を運んで来たのですが、家が人でいっぱいだったので屋上に上って瓦をはがしてまで彼をイエスのみもとにつり降ろしたのでした。注目したいことは、イエスは「彼らの信仰」を見て、中風の人に罪の赦しを宣言されたことです。中風の人本人に信仰があったかどうかは書いていませんが、イエスは中風の人を共にイエスのもとに運んできた「彼ら」の信仰を見て、本人の罪の赦しを宣言されたのです｡イエスは､祈りの中で誰かをイエスのみもとに連れていく私達(彼ら)の信仰を見て応答して下さるのです。
2.罪の赦しこそ、最大の問題解決。
なぜイエスは中風の人にまず罪の赦しを宣言されたのでしょうか？それは私達人間の最大の問題は罪と罪の滅びであってその罪が赦されることこそ最も大切な救いだからです。さらに当時は重い病気になる人は何か特別な罪を犯したからだ、と誤解されていたのでおそらく中風の人は自分の罪のことで苦悩していたでしょう。イエスはまずその苦悩から彼を解き放って平安を与えて下さったのです。
3.イエス(神)だけが罪を赦す権威(権利)がある。
しかし心の中でいちゃもんをつける律法学者達がいました。イエスは彼らの心の中の疑問に応答して、ご自分が神であって、罪を赦す権威(権利)があることを示すために中風の人を起こして下さいました。
結論:神は私達人間を創造し愛しておられますが私達人間は神を裏切り、背を向けました。その意味では神が被害者であり、私達が加害者です。だからこそ神だけが私達の罪を赦す権威(権利)があり、神はその権威によってご自分を犠牲にしてまで私達の罪を赦し、私達との関係を回復して下さるほどに私達を愛して下さったのです。罪の赦しという最大の問題が解決されているならばそれ以外の全ての問題もイエスが解決して下さると信じて委ねることができるのです。(聖書引用 聖書 新改訳2017©2017 新日本聖書刊行会)