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しかし、苦しみのあったところに闇がなくなる。イザヤ9:1


20231224イヴ礼拝「しかし、苦しみのあったところに闇がなくなる。」(イザヤ9:1 新改訳2017©️2017 新日本聖書刊行会)

クリスマスおめでとうございます。世界で初めのクリスマスの話にはサンタクロースもケーキも、ケンタッキーフライドドチキンのハッピークリスマスパックもないのにこれがクリスマスなの?と思ってしまいますが Merry Christmas とはMerry(楽しい・嬉しい)、Christ(キリスト)、「mas(ミサ・お祝い・礼拝)」という意味ですので「嬉しいキリストのお祝い」と互いに言い合っているのです。

1.救い主誕生の知らせはまず羊飼いに告げられた。
世界で初めのクリスマスの話には羊飼いが登場します。
羊飼い達は当時のコダヤ社会では底辺と呼ばれて見下されていました。なぜならユダヤ人は皆土曜日には神殿に行って礼拝していましたが、羊飼い達は生き物を飼っているので神殿礼拝に行けなかった。それで町の人から「あの羊飼い達は神から遠い奴らだ」と軽蔑され、親も子に羊飼いという職業を教えなかったそうです。また羊飼い達には戸籍がないので人の数にも数えられず、信用もされず、たとえ死んでしまっても気にかけられることはありませんでした。
しかし世の救い主誕生の知らせはまずこの羊飼い達に告げられました。闇夜で羊の番をしていた彼らを神の栄光が照らしたのです。

2.羊飼い達は神を賛美しながら帰っていった。
天使の知らせを聞いた羊飼い達は嬉しくなって急いで行って赤ちゃんイエスを探し当てました。そしてすべてが天使の言った通りだったので神を讃美しながら帰っていきました。しかし彼らはどこへ帰っていったのでしょう?それは元いた暗闇。闇夜で羊の番をする厳しい場所に、彼らは「神を讃美しながら」喜びと希望を抱いて帰って行けたのです。

結論:イエスが生まれたからと言って何か劇的に環境が変わったわけではありませんでした。しかし苦しみのあったところに苦しみはなくなりませんが闇がなくなる、と(イザヤ9:1)あるように、自分の苦しみの中に神(イエス)が来てくれたことを知った時、羊飼い達は神を讃美しながら暗闇の中を歩いていけたのです。このイエスこそ、後に私達の罪を負って十字架にかかった時、暗闇のただ中におられた神なのです。ひとりで苦しむならそれは闇です。しかしイエスが共におられますので闇がなくなるのです。