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先に試みを通られたイエス


20231126「先に試みを通られたイエス」
(マタイ4:1-11)
本日は先に召天された敬愛する兄弟姉妹を覚えながら主を礼拝しています。天の礼拝と地上の礼拝が一つであることを覚えながら、あの兄第姉妹方が見つめ続けた主イエスの姿を見つめ、みことばに聴きましょう。

1.イエスは「御霊に導かれて」荒野に行かれた。
神の子イエスのバプテスマは、これから世の救い主として歩み出すための任命式を意味しました。そのバプテスマの直後に、イエスは悪魔の試み(誘惑)を受けるため「御霊(聖霊)に導かれて」荒野に行きました。私達もこの世にあって神の子として生きる時に、人生の荒野においていろんな試みを経験することがあります。それは実は、イエスのように、聖霊のご支配の中にあることなのです。

2.悪魔の3つの誘惑
イエスは荒野で 40 日 40 夜断食をして祈りに集中しました。その後、空腹を覚えて弱くなった時に悪感が近づいてイエスを試みました。悪魔の目的は、イエスが全面的に父なる神に信頼して神に仕えることを妨げることでした。
第1ラウンドのテーマは「自分の力に頼るか?神に頼るか?」でした。悪魔はイエスに「神の子なら」自分の力で石をパンに変えなさいと言いました。
第2ラウンドのテーマは「神のことばをテストするか?全面的に信頼するか?」でした。悪魔はイエスに「神の子なら」神殿の屋根から身を投げても天使が支えると聖書に書いてあるから、その姿を人々に見せて神の子である証拠を見せてみろ、と言いました。
第3ラサンドのテーマは「手段か?目的か?」でした。悪魔は自分を拝めば全世界をあげよう、そうすれば十字架にかからなくても手っ取り早く世界を神の国とすることができるだろうと誘惑しました。悪魔は「神礼拝」(永遠の目的)と
「宣教」(手段)を巧みに逆転させたのです。

結論:イエスは神のことばによって悪魔の誘惑を見抜き、勝利されました。実はこのイエスご自身が受肉した神のことばでした。(ヨハネ1:1、14)真の神の子イエスは神殿の屋根から身を投げて天使達に支えられたのではなく、十字架にかかって一度地に落ちて(葬られ)よみがえらされたのです。イエスは自ら試みを受けて苦しまれた方だからこそ、試みられている私達を助けることができます。このイエスが私達のうちに信仰を創始して下さったのです。(ヘブル2:18/12:2)