みことばと共に働く聖霊

2023/9/10(日)「みことばと共に働く聖霊」使徒の働き15:1-22 
 
常に新しい情報に操られてしまうような現代、私達は誰の言葉を頼りにして生きるのでしょうか?今日は初代教会に起きた問題とその対応の中から、主のみことばに聴きましょう。

1.パウロとバルナバはへりくだって教会の意見を尋ねた。
初代教会に大きな問題が起きていました。ある人々が「キリストを信じるだけでは救われない。割礼を受けなければならない」と教えて回っていたのです。
これは私達が何によって罪から救われるのか?という救いの根幹に関することであり、最重要事項でした。この時、パウロとバルナバは自分達だけで対応しようとせず、使徒達や長老達の意見を聞いて協議するためにエルサレムに行きました。これが世界で初めの教会会議と呼ばれる「エルサレム会議」です。

2.聖霊・聖書・教会の3つのフィルターで見極める。

この時、まずペテロが異邦人にも聖霊が与えられた、という聖霊の業の証を語りました。それはたとえ割礼を受けていなくても主イエスの恵みによって救われるという証でした。
その後、ヤコブが応じてペテロが語った聖霊の業は預言者達(旧約聖書)の言葉と一致していると言って聖書を引用したのです。
教会全体はそれを認めて受け入れ「救われるために割礼は要らない」ことが結論づけられました。私達は何か真新しい教えを聞いたり、どう判断すれば良いかわからなかったりする時に①聖霊、②聖書、③教会という 3 つのフィルターで見極めることができるのです。

3.聖霊はみことば(聖書)と共に働く。
今年度のテーマは「共に聖霊の声を聴く」ですが、覚えたいことは「聖霊は聖書のみことばと共に働く」ということです。もし牧師が「私は聖霊の声を聴いた」と言ったらそれが本当に聖書全体の中で語られているのか?について検証してみて下さい。それが本当に聖霊の働きであるなら、聖霊は聖書のみことばと一致して働かれるのです。

結論:聖書は神の霊感(直訳:神の息吹)によって書かれました。聖書のみことばには神の霊がこもっているのです。全知全能の永遠の創造主のみことばが私達の小さな手の中にすでに届いている。この聖書を開く時、聖霊がことばをもって私達に語りかけ、導き、支え、慰め、いつも導き返して下さるのです。