天の父が私たちを慕い求めている

 

 ヨハネの福音書4:1-30

 

5つの目的(使命)①礼拝

 「天の父が私達を慕い求めている。」

 

7月は教会に与えられた5つの目的についてのみことばを順番に聴いていきたいと願っています。最近は本当に暑くなり、冷たい水が美味しいです。水は私達の身体を潤していのちを保ちます。そんなことを考えながら今日は魂の渇きを潤す生ける水をイエスから新たに受け取りたいと願っています。

 

1.イエスはサマリアの女を井戸の傍らで待っていた。

 

今日の登場人物はサマリアの女です。彼女はサマリア人であるゆえにユダヤ人から軽蔑されていました。

 

また、過去に夫が5人いましたが今一緒にいるのは正式な夫ではありませんでした。彼女はコミュニティーの中で人目を避けながら満たされない心で生きていました。しかし、そんな彼女のことをイエスは井戸の傍らに座って待っていて下さったのです。

 

2.イエスは「私に水をください」と声をかけられた。

 

イエスは彼女の魂が渇ききっているのをご存じでした。しかしイエスは「私があなたを救ってあげよう」と上から目線で近づいたのではなく、「あなたの汲んだ水を私に飲ませて下さい」とお願いしながら声をかけたのです。ユダヤ人男性がサマリア人女性に声をかけることは当時あり得ないことでしたが、このイエスの謙遜な声かけによって彼女の心は開かれていったのです。

 

3.イエスは彼女の全てを知った上で訪れて下さった。

 

イエスが語った生ける水について彼女は「その水を下さい」と言いました。するとイエスは突然、夫を呼んでくるように言いました。彼女は夫がいないという現状をそのまま伝えました。そこでイエスは彼女の過去と現在を言い当てたのです。彼女は驚いて、イエスを預言者だと思い、自分の心の奥底にあった疑問(一体どこに行けば、私は神に出会っていただけるのだろうか?)を投げかけることができたのです。

 

結論:イエスは彼女の過去も現在もすべてご存じの上で彼女を訪れました。そして神を「父」と呼び、彼女が神を捜し求める前に、父の方が彼女との愛の関係を慕い求めていると伝えました。御霊と真理によるまことの礼拝は、十字架上で「私は渇く」と言ってご自分の命の水を最後の一滴まで与え尽くして下さったイエスの愛によってもたらされたのです。